絵手紙いいNetマガジン-15号 『落椿』

落椿

人の目は、誤解する。

たとえば黒鉛筆と赤鉛筆。
黒芯は焼き固めて作るので細め。焼き固めずに作る
赤芯は黒芯より強度がなく、そのため黒芯より太め。

肉眼ではほとんどわからないが、碁石は黒石より
白石が若干大きいらしい。
白は人間の見た目では膨張色のゆえ、
バランスをとるためにこうなったようだ。

月や太陽も、山の端や水平線にあるときは大きく、
懐かしい存在にみえる。
だが、中天にかかるとき、小さく、遠く、
孤高の存在になってしまう。


「月しんしん 夜道に白き 落椿」


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